僕が不動産屋の営業トークに乗せられそうになった話

けんきよ

広島県出身の30代男性。都内在住。就職活動中にリーマンショックを経験、大手企業の内定取り消しを目の当たりにする。個人投資家としても活動中で、市場の波に奔走(され)中。得意分野は金融とIT業界のコンサルティング。現在はフィンテックに注目中。

先日、引っ越し用の物件を不動産屋さんに見に行った際に面白い体験をしたのでご紹介したいと思います。不動産を見に行く時の参考にしていただければ幸いです。

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事前準備は万端

僕は何かする時には事前の情報収集を欠かさない性格で、物件を見る際の注意点や不動産屋の営業戦術(まずはボロい物件を見せて、その後に本命の物件を見せることによって、本命を魅力的に感じさせる、等)もネット上の体験談などで情報収集をして、準備万端のつもりで不動産屋とのバトルに望みました。

狙うのは不動産サイトでみつけた、最近空きが出た、駅から徒歩7分、2DKで十数万円の優良物件。これ以外の物件はぶっちゃけ見ないくらいのつもりで自信満々で不動産屋の門をたたきました。

魔法の一言で向こうのペースに

不動産屋に着くと、まずはどんな物件が希望なのかアンケート用紙に記入します。ここまでは想定の範囲内。警戒することもなく、本当の希望を記入しました。この後魔法の一言が炸裂、

業者:「ネットにも載っていない最新物件があるかもしれません。業者向けのサイトがあるので見てみましょう。」

ここから僕のペースは乱れました。

僕:「そんなのがあるんですか!!もっといい物件を探しましょう!!」

そこから先は向こうのペースです。

業者:最寄り駅は希望の隣県ですけど、物件自体は広いですよ。

業者:駅から徒歩20分ですけど、バス停までは近いです。しかも新築!!

業者:ちょっと狭いですが、デザイナーズマンションですよ。

こちらの条件に微妙にマッチしない物件を一気に10件以上提案してくるのです。
面白いのは絶対に家賃築年数だけは変えないこと。多分これは上層部から指示が出ているのでしょう。混乱した僕も次第に「まぁ、家賃が高くならなければ何でもいいかなぁ。。。」と思わされていました。

混乱すると不安になり、思考停止する

曖昧な希望で不動産屋を訪れるのは危険です。(希望を明確にしても、それをノートか何かにアウトプットしない場合も危険です。)どんなに頭で理想の条件をイメージしていても、大量に物件情報を見せられると頭が混乱してしまうからです。混乱した頭では、考えること自体が大きなストレスになります。

そのため、「家賃」や「築年数」などの簡単な条件だけで物件を決めてしまったり、不動産屋の担当者に決めてもらったりしてしまいます。(僕の隣の社会人は物件の見学もなしに不動産屋の担当者に物件を決めてもらっていました。頭が混乱していたのでしょう。)

不動産屋のペースに乗せられないために

結局、僕は今回、自分のペースを取り戻して希望の物件を買うことができたのですが、それができたのは「希望の条件をまとめたノート」があったからです。そのノートがあったために、一気に10件の物件を提案されても、一つ一つ条件を確認することができたのです。ノートが無ければ、不動産屋が最もオススメしていた、駅から徒歩20分、新築3LDKの物件を買わされていたでしょう。皆さんも不動産屋にいく時は「希望の条件をまとめたノート」を持っていくことをオススメします。

なぜ微妙にマッチしない物件をオススメするか

しかし、なぜ不動産屋はこちらの条件に微妙にマッチしない物件を提案するのでしょうか?その理由は希望の物件を契約する直前に分かりました。契約の直前、不動産屋の担当者からこのような言葉がこぼれました。「この物件は人気物件なんですよ。。。」

つまりその物件は「客寄せパンダ」だったのです。

良い物件であればあるほど、不動産屋はその物件を手放したがりません。その優良物件を目当てにたくさんのお客が問い合わせをしてくれるからです。ですので、良い物件だったらそれだけ先程のような営業トークを受ける確率が高いです。良い物件を手に入れるにはユーザー同士の競争に加えて、業者との競争にも勝ち抜く必要があるのです。

勝負は物件を見つけた瞬間から始まっているのです。

ログトレでは、個人投資家が助け合い、共に向上していける場を目指しています。賛同していただける方は下の「いいね」ボタンを押していただけると嬉しいです。