リーマンショックの記憶(就職活動編)

はじめに

はじめまして!!けんきよと申します。今日からログトレのブログ担当になりました。今後ともよろしくお願いします。今回のテーマは「リーマンショック」です。リーマンショック前と後で日本にどのような変化があったか一般人目線で振返ってみます。今後不景気になったときの参考になれば幸いです。

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当日のNY証券取引所の様子

 

リーマンショック発生前

リーマンショック発生前、僕は就職活動を控えた大学生でした。当時の新卒市場は空前の売り手市場で、メガバンク等は1000人単位で新入社員を採用していた時代でした。卒業されていった先輩方も、名だたる大企業に入社してバリバリ働いており、自分もなんとなーく大企業に就職できるのかなぁ、と思っていました。

 

リーマンショック発生!!

そんなとき、リーマンショックが発生します。株価は連日下落!!連日日経平均株価の話題がお昼のニュースで取り上げられていました。しかし、当時の庶民はあまりパニックにならなかったのを覚えています。当時の私の記憶に残っているのが、とあるテレビコメンテーターの「リーマンショックは欧米の事件。日本の銀行はどこもそんな怪しげな投資はやってないから景気は大丈夫!!」という言葉でした。まだ若かった(笑)私はその言葉を鵜呑みにし、「なーんだ、やっぱり僕は大企業に就職できるんだね!!」とたかをくくっていました。(その後、日本が大丈夫じゃなかったのは周知の通りです。)

 

ぜんぜん大丈夫じゃなかった日本経済

コメンテーターの言葉とは裏腹に、新卒市場では「内定切り」の嵐が吹き荒れました。何の前触れもなく内定が取り消されるので就活生はたまったものではありません。悠々自適に卒論を書いていた先輩は、内定切りを宣告されたとたんに就職活動を再開しなければならないのです。まさに天国から地獄。リーマンショックが起こったのが2015年の8月だったので、殆どの企業が採用を閉め切っており、内定切りにあった学生はその年度の就職を諦めざるを得ない状況でした。新卒市場以外でも、不況の嵐は吹き荒れます。株価は反発することなく年初来安値を更新、為替は円高一直線、リストラのニュースばかり。。。など、「大丈夫」とは程遠い状況でした。

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やっぱ内定、無しで

 

内定切りにあったらどうするか

内定切りにあった時のベスト回答はありませんが、僕の周りの先輩方の振る舞いで最も多かったのが、「大学院に進学する」でした。余談ですが、投資の世界では「景気は7年で1周する」という経験則があります。不景気約4年、好景気3年の計7年です。つまり4年間辛抱すれば、また好景気の兆しがやってくるのです。不幸にも内定切りにあってしまった人は、不本意でしょうが、大学院に進学してチャンスを待ちましょう。大学院では次のチャンスを見据えてインターンに参加したり、実績(論文)を書いたりしていれば、ヘッドハンティングされる確率も高まります。(ちなみに、不況の時は士業(弁護士、税理士、会計士など)の就職率も激減します。資格を持っているからと言っても、その中でも競争があるのです。)

 

リーマンショックの意外な救世主

またまた余談ですが、リーマンショックの混乱は1年程で収束します。理由は、とある救世主が現れて、自己資本で世界経済を回したからなのですが、その救世主とは、意外にも中国でした。当時の中国はまだ発展途上で、日本と同じく怪しげな投資商品に毒されて(笑)いなかったので、現金に余裕があったのです。そこで、当時の中国政府が数兆円規模の公共事業を行い、中国国内の経済を大回転させたのです。その結果、中国人による消費が活発化し、世界の国々は中国に商品を売る事によって食い扶持を維持したのです。(他の国はお金が無かったので、当時商品を買ってくれるのは中国だけでした。)その結果、先進国は致命傷を負いながらも、現在まで生きながらえることができたのです。

 

おわりに

僕はリーマンショックの内定切り、リストラの嵐を見て、「大企業でも安泰じゃないぞ」と投資を始めました。おかげで今では経済の先行きも何となく見えるようになっています。皆さんも「今」だけでなく、「将来」を見据えて行動を起こして行くことをオススメします。

 

けんきよ

広島県出身の30代男性。都内在住。就職活動中にリーマンショックを経験、大手企業の内定取り消しを目の当たりにする。個人投資家としても活動中で、市場の波に奔走(され)中。得意分野は金融とIT業界のコンサルティング。現在はフィンテックに注目中。