今回は2008年に起こった大イベントと、そのとき僕がとった行動についてご紹介します。
前回までのあらすじ
「ある本」と出会って投資に興味を持った僕。さっそく情報収集をはじめて基本的なことが分かってきた。しかし、2006年当時、日本の株は高く、今買ったら損しそうだと思った僕はすぐに投資をすることをあきらめ、虎視眈々と準備をする決意をしたのであった・・・。
僕が投資に興味をもったワケ
最近、「投資を始めたきっかけを教えてください」と聞かれたので、思い出してみました。 思い出してみると …
さて、2006年に「お金持ちになる」と決めた僕は、「絶対もうかる投資術」みたいなタイトルの本を読みまくり、「投資を始めたらこんな取引をしよう」、「1ヶ月で資産を2倍にして、それを100回くり返せば1,000倍だから、10年後には億万長者や!!」という妄想をしていました。
チャンス到来!!
そんな妄想をずっと続けていた2008年、事件は起こります。「リーマンショック」です。
日本の株価は大暴落!!ニュースでは連日株価のニュースが報じられていました。一方、僕は「億万長者へのチャンスきたー!!!!」と大喜び、昔買った「ダイヤモンドZAi」を引っ張りだしてこのチャンスをものにすべく行動にでたのです。
買う商品は調べてある!!
僕が大事に2年間保管していた「ダイヤモンドZAi」では、金融商品の特集も組まれていました。その特集記事で触れられていた商品は以下の通りでした。
①定期預金
儲け:小、リスク:無
②株式投資
儲け:大、リスク:中〜大
③FX
儲け:大、リスク:大
④投資信託
儲け:中、リスク:中〜大
⑤金融派生商品
儲け:大、リスク:大
この中で僕が選んだのは「株式投資」。選んだ理由は「金持ちになる可能性もあるし、勉強もできると思ったから」です。定期預金はそもそも儲けがほとんどないので選択肢にありませんでした。FXと金融派生商品は内容が良く分からないのでちょっと怖いという感じで外しました。最後の投資信託は「プロが運用してくれる」という部分は魅力的だったのですが、「自分の勉強にならない」と考えたため、一番ベーシックな株式投資を選んだのです。
まず口座開設
参考にしたのは「手数料の安い証券会社ランキング」の記事。その中で手数料業界最安値のS●I証券で早速口座開設の手続きを行いました。口座開設の手続きをした日は興奮で夜眠れませんでした。
僕:「これで億万長者、資産1億も夢じゃない」
僕:「早く取引したい!!株が元に戻っちゃったらどうすんの!!」
買う会社も調査済み!!
2008年までの2年間、僕は会社四季報で色んな会社を調べてきました。僕は大学で電気系の学問を勉強していたため、興味を持てる電機機器業界の株を買うと決めていました。選んだ会社は、「最近業績が低迷しているが、扱っている商品は良いため、今後化ける可能性がある」と紹介されていた「デジタルアーツ」という会社。株価もピークの200,000円から20,000円まで下がっていたため、ピークの値段に戻れば10倍の利益になります!!まさに夢のような(笑)成長ストーリーです!!
晴れて株主に、ブルジョワの仲間入り!!
さて、そんな感じでデジタルアーツの株主になった僕。たった1株ですが、株主は会社のオーナー。なんだか社会の支配者層に入ったような優越感を感じていました。僕の株価を上げるために、デジタルアーツ社の社員は頑張って働いてくれる訳です。王様になったような気分でした。
自分が買った株は上がるに違いないから、10倍になったら売って、他の10倍になる株を探して買えば10年をまたず億万長者になれると本当に当時は思っていました。
株が上がらない!!
しかし、そんなに都合のいいようにはいきません。何日待っても株が上がらないのです。僕の予想では、買った3日後には株価が上がり始め、1ヶ月後には5倍くらいになっているはずなのに、1週間経っても株価は上がりません。しかも、たまに下がったりします!!
億万長者を目指しているのに、お金が増えない、ましてや減ったりするなんて僕には耐えれません。僕は買って2週間でデジタルアーツを売却し、第2候補の会社を買いました。
しかし、その会社の株も予定通りには上がらず、また違う会社を探さなければなりませんでした。
結局、僕が株でそこそこの成績を収められるようになるには1年程度かかりました。僕がその1年で学んだことは、「投資はすぐには上がらない」ということでした。
経済、世界の仕組みを知りたいなら投資をした方がいい
・・・と、こんな感じで僕の投資家人生はスタートした訳です。ところで、僕は「金持ちになりたい」という動機で投資を始めましたが、「経済を知りたい」という人にも株式投資はオススメです。天気の知識を付けることによって天気予報ができるように、経済の知識を付けることによって、経済の先行きを予想することができるようになります。経済の先行きを予想することができれば、転職のタイミング、家を買うタイミングを読む事ができ、非常に役に立ちます。(転職や家を買うのには”良い”タイミングがあります。このタイミングを逃すと、人より不利な条件で転職をしたり、同じ価値の家を買うのに人より多くのお金をださなければならなくなります)
投資するなら仲間を作った方がいい
僕ははじめの数年間1人で投資をやっていましたが、1人でする投資はあまりオススメしません。投資をするなら、投資仲間を作ってください。1人で投資をしていると、感じるストレスが仲間といるときの2倍になります。一つは「株価が下がって損を抱えるストレス」、もう一つは「売却するのか耐えるのか判断しなければならないストレス」です。投資仲間がいると、2番目のストレスを相談することによって軽減できるのです。
現代の社会では「投資をしている」というだけで「真面目に仕事をしていない」、とか「あいつは資産がある」とレッテルを貼られるので、投資の話は軽々しく会社ではできません。そういう意味でも、投資仲間は貴重です。是非投資勉強と合わせて投資仲間作りをされることをオススメします。
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